☆=====☆=====☆=====☆=====☆=====☆=====☆   ◎○◆○◎ 久保木正則TMのベンチ裏リポート 第98回 ◎○◆○◎     → → → → → → → →【 競馬も野球もひたむきに 】 ===☆=====☆=====☆=====☆=====☆=====☆===  皐月賞トライアルのスプリングSは、これまでダノンプレミアム以外には負け たことがないステルヴィオがハナ差でエポカドーロを退け、その記録の継続に成 功。今度こそ、打倒ダノンプレミアムを果たすことができるのか。本番が楽しみ になった。  大方の予想通り、逃げたのはコスモイグナーツ。2F目から11秒台のラップ が続き、道中もペースを落とすことがなく1000m通過59秒6と速めの流れ。 ただ、2番手を追走したエポカドーロはかなり離れていて、同馬は約1秒6ほど 遅れて5F地点を通過。推定61秒2前後だから、コスモイグナーツ以外はスロ ーペース。エポカドーロには絶好の展開になったが、驚異的なスピードで勝ち星 を量産する藤原英昭厩舎の勢いをしても勝ち切れなかったのは…以下自粛。残念 ながら今回は惜敗だったが、逃げに近い形だったとはいえ、2番手からレースが できたのは収穫。脚質的にダノンプレミアムにはやっかいな存在になりそうだ。  勝ったステルヴィオはサウジアラビアRC、朝日杯FSでスタート後の行きっ ぷりが悪かった点が中山でウィークポイントにならないか心配だったが、この日 は難なく中団に取り付いてスムーズな競馬。追って鋭く反応するタイプではない が、長くいい脚を使えるのが武器だけに、距離は延びた方がいいだろう。父の名 前(ロードカナロア)を見ると距離に限界を感じてしまうが、馬自身のタイプか らすると皐月賞はもちろん、ダービーでもという気がする。弥生賞の1、2着馬 が馬券の中心になるだけに、G1でも妙味は十分にありそうだ。  2番人気ながら9着に敗れたルーカスは人気先行型。アクシデントがあったホ ープフルSより状態は良さそうに思えたが、兄のモーリスは2歳時に2勝したも のの、3歳春は伸び悩み、本領を発揮したのは古馬になってからで、この馬も同 じタイプと思っている。紙面では自信を持って無印にした。3着に入って皐月賞 への切符を手にしたマイネルファンロンは、4コーナーで目の前にいたエポカド ーロに直線だけで3馬身半の差をつけられてしまった。これからよほどの上積み がないと上位争いは厳しい。  先日、ある関係者から皐月賞の出走ボーダーラインを質問された。そこでちょ っと調べてみたが、毎日杯の結果次第で賞金1150万円の馬たちは抽選になる 可能性が高い。この対象にはクラブの馬やPOGで上位人気になった馬も含まれ ているが、関係者だけでなく、ファンのみなさんも気が気ではないでしょう。い ずれにしろ、クラシックの足音はもう聞こえていて、今週の高松宮記念からいよ いよG1シリーズが開幕。まずは馬券を当てて、好スタートを切りたいところ。