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重賞レース回顧

Looking Back on the Race

  • 2024/09/04
    SI
    戸塚記念
    川崎 2100 m
    優勝馬: サントノーレ
     ヨルノテイオー、ローリエフレイバーが引っ張る展開。骨折明けのサントノーレはこの2頭をマークするかたちで追走。プラス23キロと大幅な馬体増だったが、さらなるパワーアップを感じる走り。JRA馬相手に京浜盃快勝の実力は伊達ではなく、ここではちょっと次元が違うエンジンを搭載している。反動は気になるが、大目標のジャパンダートクラシックへ向け好発進。立ち回りのうまさが目立ったフロインフォッサルが2着、マコトロクサノホコも早めに動いて長くいい脚を使った。人気のシシュフォスは無念の4着。相手をサントノーレに絞ってレースを進めたが、かえって差はひらくばかり。2、3着馬とはクビ・クビ差だけに黒潮盃からの過酷なローテーションも影響した様子。
  • 2024/09/05
    SⅢ
    若武者賞
    川崎 1500 m
    優勝馬: ベアバッキューン
     スピードの違いでハナに立つとあとは何も問題なく一人旅で圧勝。現時点では完成度で頭ひとつ以上抜けている。管理する鈴木義久調教師は重賞初制覇。V3で重賞制覇。久々に川崎所属馬から大物誕生の予感。今後強力JRA馬相手にどこまでやれるかが楽しみ。最低人気のゴールドモーニンが混戦の2着争いを促して促して連対。3着プレミアムハンドは豊富なキャリアを武器にしぶとく伸び脚をみせたが、まだ幼さも感じるし走りで成長の余地はある。
  • 2024/09/10
    SⅢ
    ゴールドジュニア
    大井 1400 m
    優勝馬: ランベリー
     再検後1、2、3着と気性面での成長を感じる走りをみせていたランベリーが相手強化の一戦を制した。勝負根性は目を見張るものがあるし、母譲りのスピードも受け継いでいる。年末の大一番に向けさらなる成長に期待したい。2着オーシンレーベンはキャリア一戦の身でその差が出た印象だが、裏を返せばそれで半馬身差というポテンシャルの高さは示している。3着シビックドリームは外を回る展開でも上がりトップ。大型馬でまだ馬体に余裕を感じるが、芯が入ればもっと活躍できるだろう。
  • 2024/09/11
    SⅢ
    アフター5スター賞
    大井 1200 m
    優勝馬: エンテレケイア
     楽なペースではないにしろ前走で重賞制覇し勢いに乗っているエンテレケイアが先手をうばって追撃を振り切る強い競馬。じっくりゆっくり着実に時間をかけて6歳、重賞連勝するまでに登りつめた。この充実ぶりならJRA馬相手でもと思わせる。昨年3着のマックスが今年は悔しい2着。相手が悪かったと言えばそれまでだが、足元の不安を抱えながら重賞でもコンスタントに力を出せているし、そのうちチャンスは巡ってくる。格下の身ながら持ち前のスピードを遺憾なく発揮したハセノエクスプレスが3着。
  • 2024/09/12
    SⅡ
    東京記念
    大井 2400 m
    優勝馬: ナッジ
     少頭数の長距離戦でスローは予想通り。じっくり脚を溜めて直線抜け出したナッジ。トライアルも制して勢いに乗っていたのも確かだが、南関東クラシックで不発だった無念を古馬になってようやく晴らすことができた。2着ウラノメトリアはステイヤーらしい長くいい脚を使って8歳でも衰え知らず。アイブランコはJRA時に長距離をこなせていたようにこの距離で3着と手替わりで真価を発揮。中・長距離で今後も注意したい。
  • 2024/09/18
    JpnⅢ
    テレ玉杯オーバルスプリント
    浦和 1400 m
    優勝馬: スマイルウィ
     少頭数でも上位6頭までどの馬にもチャンスがある組み合わせ。激しいレースになったが、勝負どころで一気に動いたスマイルウィが交流重賞初制覇。スタートの良さは相変わらずで、有力JRA勢が小回り浦和にてこずる間に抜け出す完勝。これまで5勝マークしていた浦和コースで見事な巻き返し。良血スレイマン大型馬ゆえに反応の悪さが仇となったが、小回りに対応できたし、パワーは地方の馬場でも通用。3着サンライズホークはまくりの手に出てレースを動かしたが、早めに動いたことで終いの粘りに影響してしまった。それでも復調は確か。
  • 2024/09/25
    JpnⅡ
    日本テレビ盃
    船橋 1800 m
    優勝馬: ウィリアムバローズ
     先手をうばったウィリアムバローズがうまくペースを落として絶妙な逃げ。中団に構えたウシュバテソーロが猛然と追い込むが1馬身のリードを保ってゴール。東海ステークスに続く重賞2勝目。JBCクラシックの優先権も獲得。佐賀競馬場で先行力はかなりのアドバンテージになる。本場ブリーダーズカップクラシック出走予定のウシュバテソーロは試走の意味もあるが、無理に追走することなくリズム重視。終いの脚は世界を制したものすごい鬼脚。同じくアメリカ遠征を控えるデルマソトガケは、これまで日本での連対馬体重を考えれば30キロほど増えており、明らかに重め残り。早々に手応えも怪しくなり手前も変えずゴール。
  • 2024/09/26
    JpnⅡ
    マリーンカップ
    船橋 1800 m
    優勝馬: テンカジョウ
     3歳限定、1800mに生まれ変わったマリーンカップ。初年度6頭と寂しいが、前半34秒9のオーバーペースでアンモシエラとアンデスビエントが後続を引き離してレースをかき乱した。さすがにこの2頭は脚が上がり、一旦先頭のザオ。直線を向いてテンカジョウがじわじわ迫り結果5馬身差をつける完勝。粘るザオをゴール前グイッとひと伸びクラヴィコードが2着。先行2頭の乱ペースにより波乱となったが、初物尽くしでもしっかり結果を残したテンカジョウはキャリアを考えれば伸びしろにはまだまだ期待できそう。