狂気の塊
最終更新日: 2022/06/24-
I
今週はいよいよアレです
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A
長くなりそうだから前フリなしでいこうか
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I
やりますか!! 全読者待望の“放談Iによる放談Oの指名馬診断”を
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A
はい。じゃあ例年通り俺が司会進行をさせていただきます
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I
まずはプロローグからいかせていただきます。毎年放談Oの指名馬評価をしてきましたが、例年はツッコミどころ満載であまり褒められた指名ではありませんでした。しかし、今年に関しては近年稀に見る好指名と認めざるを得ません
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A
久々にOさんがストレート指名できなかったのに『好指名』と言うのはある意味バカにしてないか?
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I
なお、毎年“放談Iによる放談Oの指名馬診断”を楽しみにしている読者には先に謝罪させて頂きます。近年はコンプラなどの問題があって、今年の指名馬診断も少し縮こまったものになるかもしれません。私も一会社員として守るべきものは守っていかないといけないので。大変申し訳ございません
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A
はい。じゃあまずは1位からね。加藤征厩舎のエコロジョイアー(牡・サトノアラジン×パシオンルージュ)
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I
この馬はハズレ1位ですよね? 実質何位の馬だったんですか?
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A
3位だね。1位エゾダイモンが抽選負けして、2位のディオファントスは他の人に1位で強奪されて
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I
抽選勝ちするヒキもなければ、強奪されるほど人望がない。いくら放談Oだからって少し同情してしまいますね
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A
……あの、今は指名馬の話をお願いします
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I
これは“常識を疑え”指名ですね
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A
……ご説明を
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I
先日こんなエピソードがありました。社内で放談Oからマジメな仕事の質問をされたのですが、私はあえてブラフをかましてやったんですよ。しかし、放談Oは有識者である私の答えをすんなりと受け入れていました。そこで私はこう言ったのです。『放談Oよ、常識を必ず疑いなさい。人間が小さく終わってしまいますよ』と。それを聞いた放談Oはハッとしていましたね
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A
……そのチープなエピソードがエコロジョイアーと何の関係が?
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I
エコロジョイアーは活躍馬ファインルージュの弟でセレクトセールの高額馬(1億1500万円)です。仮にもプロなんですから放談Oにはこんな素人でもわかるような常識的な馬を指名しないでほしいと思います
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O
有名厩舎の高額馬ばかり指名しているI君には言われたくないんだが?
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I
はいはい
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A
2位が武幸厩舎のスカーズ(牡・サトノアラジン×ムーングロウ)
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I
これはいいですね
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A
おお、褒めた(笑)
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I
母ムーングロウは優秀な繁殖牝馬ですからね。短距離志向の強い血統ですが、兄姉の活躍を見てもこれはそこそこ期待できそう
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A
ああ、そうか。Iはリアルオーナーだもんね。モントライゼとソリッドグロウどっちだっけ?
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I
それはショナイでお願いします。ということで、これは“やっぱ好きやねん”指名でしょう。放談Oが私に憧れているのは今に始まったことではないですが、年々その想いは強くなってきている様子。近年は私の気を引くために、ダイレクトに縁ある血統を指名してきております。表向きは悪態ばっかりついていますが、その本心を察すると憎めない奴です
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O
どちらかというと逆じゃないか? おまえが俺を愛してるだろ?
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I
はいはい。こういう悪態は多いのですが、やっぱり憎めないのが放談Oでございます
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A
3位は矢作厩舎のA. P. Dreamの2020(牡・American Pharoah×A. P. Dream)
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I
いい馬ですよ。まだ緩さがあって完成は先だと思いますが、馬っぷりもいいですし、走ってきそうな感じがします。東サラ(レッド)に精通している私が言うのだから間違いありません
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A
おお、また褒めた(笑)
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I
ただし、この“YouTuber”指名はいただけません
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A
“YouTuber”指名?
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I
皆さんご存知のようにPOG放談のYouTubeが新たに発足したわけですが、それに出演した放談Oは相当天狗になっているという噂を聞きました。かなりの手応えを感じたようで、あれをきっかけに世界進出を目指しているとか目指していないとか…
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A
……それが馬と何の関係が?
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I
所属はいまや“世界”の矢作厩舎。父は世界的種牡馬であるAmerican Pharoahで、母は種牡馬マジェスティックウォリアーの全姉という世界的良血。完全に“世界を意識している”指名となっております
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O
American Pharoahが世界的種牡馬って、どこの世界線だよ。どんどん種付け料が下がってるぞ?
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I
はいはい。読者の皆さん、そのうち僕も登場すると思いますので、POG放談のYouTubeのチャンネル登録・高評価をお願いします
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A
じゃあ4位ね。牧厩舎のアイノセンシ(牡・ドゥラメンテ×スターズアラインド)
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I
感情や優しさの欠片が全くない放談Oが“愛の戦士”とは笑わせますね。これは“お前、平田だろ!”指名でしょう。素性がバレバレなのに、必死に愛の戦士というマスクで正体を隠している。それなら私はこういう言ってやりますよ。『お前、●●だろ!』と
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A
……とりあえず本名は伏字にさせていただきます。そして馬の話をお願いします
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I
馬に関してはまずまずだと思います。兄姉は異なる種牡馬で結果が出ていますし、父が変わって距離の融通もききそう
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O
ちなみに最近、就職活動中の大学生と会ったんだけど、『YouTube観ました!』というクセに、目の前にいる人が放談Oの代理人だとは気付いてなかったぞ?
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A
5位が栗田厩舎のマンスール(牡・サトノアラジン×バシマー)
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I
3位のレッドもそうですが、今年の放談Oは追加募集で攻めてきていますね
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A
あ、確かに言われてみれば
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I
これは“次つまらないこと言ったらブチ切れるぞ!!”指名ですね
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A
……もはやツッコミできないくらい何言ってるのかわからない
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I
こんなエピソードがあります。もう10年ぐらい前でしょうか。ある先輩…そうですね、ここではOとしておきましょうか。そのO、おそらく朝から虫の居所が悪かったのでしょうか、不機嫌オーラ全開で出社してきました
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A
ん? 放談O?
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I
そのOの後輩…そうですね、ここではAとしておきましょうか
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A
ん? 俺?
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I
そのAが仕事の話をしにOの元へ行くと、突然『次つまらないこと言ったらブチ切れるぞ!!』と悪態をついてきました
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A
……で?
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I
以上です。そしてこれは実際にあった話です
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A
……その理不尽かつ意味不明なエピソードが何なの?
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I
放談Oの追加募集指名はこの理論と同じだということです。追加募集された馬は各種POG本やメディアへの露出がほとんどありません。しかし、その馬を募集しているクラブであれば誰でも閲覧することができます。要するに追加募集された馬=情報が全くない馬ではないのです。にも関わらず『まだ情報が出回ってない馬を指名した俺カッケー』となっている放談O。私はこう言ってやりましたよ。『次つまらないこと言ったらブチ切れるぞ!!』と
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O
こんなゴリラがキレても怖くもなんともないけど、むしろシルクの追加募集だと分かったから順位を下げたぐらいなんだけどな(苦笑)
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I
はいはい。人間の僕に向かって『ゴリラ』と言うのは完全にコンプラ違反ですからね
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A
最後6位が中内田厩舎のトレチーメ(牡・モーリス×ポップコーンジャズ)
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I
ラブリーデイを始めとして活躍馬がずらり。母は高齢ですが、名繁殖牝馬と言っても過言ではない実績がありますね。悪くないと思います
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A
最後もやっぱり最初は褒めるのね
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I
これは“モザイク”指名ってやつです。昨年から我が社のPOGは指名馬6頭制になりましたが、さすがに6位となるとライバルからあまり注目はされませんよね?
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A
まあどうしても下位にいくに連れて他人からのマークは薄くなるよな。参加している社員全員のドラ6を言えるのは管理人である俺ぐらいしかいないと思う
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I
これが“モザイク”指名の特徴です。他人からハッキリと見られないドラ6というポジションに中内田厩舎×金子オーナーというガチモンの馬を投下する。姑息な放談Oらしい指名です。本性発揮。お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません
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A
………
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O
よくわかんないんだけど、先に進めてくれる?
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I
それでは2歳戦の展望を始めましょうか。まずは土曜東京から。5Rは芝1800mの新馬戦です
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O
本命はプリヴィエレジェ(牡・シルバーステート×スプリングシティ)。根拠は初戦駆けするシルバーステート産駒の牡馬
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I
僕はレッドディライト(牡・エピファネイア×ディエンティ)を本命にしました。木村厩舎×ノーザンファームで新馬戦の好走率はかなり。まだ緩さが残る現状ですが、エピファネイア産駒なら初戦から動ける態勢は整っています
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A
俺はマイネルビジョン(牡・Oscar Performance×ソングオブアイスアンドファイア)。母名凄いよね。直訳すると氷炎の歌ってことかな。嫌いじゃない
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I
続いて阪神いきます。5Rは芝1400mの新馬戦です
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O
本命はセミマル(牡・アメリカンペイトリオット×ラルティスタ)。根拠は西村厩舎の牡馬
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I
僕はチャーチモード(牡・モーリス×チャーチクワイア)から。最終追い切りでは坂路で良い切れ味を見せました。母チャーチクワイアもマイル前後の距離で活躍。この条件はベスト
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A
調教だけならゴールデンウィンド(牝・ドレフォン×ダブルゴールド)かな。ちょっとダート臭もするけど
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I
続いて函館。5Rは芝1200mの新馬戦です
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O
フミサウンド(牡・ジャスタウェイ×アブソルートリー)かな。あんまり1200mでジャスタウェイとか本命にしたくないんだけど
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I
僕はイコサン(牡・ビッグアーサー×メイショウトモシビ)から。この条件はピッタリ。直前の動きもパワフルで攻め通りなら
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A
俺もイコサンで異論なし
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I
続いて日曜。まずは東京からですが、5Rは芝1600mの新馬戦です
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O
本命はジュドー(牡・モーリス×パンデイア)。根拠は「放談Oさんが『2020年生まれのモーリス×ディープインパクトは激アツ』と吠えていたのに、自分では1頭も指名できなかったモーリス×ディープインパクト」
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I
根拠はともかく、結論は異論なしです。募集時から好馬体が目立っていて、個人的にその動向が気になっていた馬。全兄も新馬勝ち
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A
あとはグランベルナデット(牝・キズナ×ラブリーベルナデット)か。馬なり中心の調教だけど、これも動きが目立つ
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I
続いて阪神いきましょう。5Rは芝1800mの新馬戦。近年は“伝説の新馬戦”なんて言われてますが…
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A
去年は確かに伝説だったね。テーオーコンドルとローマンネイチャーのチン事
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I
そういう意味での伝説じゃありません!!
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A
しかも後日談というか、あの新馬戦の後にローマンネイチャーは屈腱炎を発症しちゃうし、テーオーコンドルは去勢されちゃうし。悲劇も色々と重なってしまって
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I
……この新馬戦は近年の勝ち馬だけ見ても、ダノンプレミアム、ブレイキングドーン、レッドベルジュール、ダノンザキッド、レッドベルアーム。負けた馬の中にもアドマイヤジャスタ、ワンダフルタウン、キラーアビリティなど活躍馬が多くいます。今や必見&最注目の新馬戦です
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O
本命はアンテロース(牡・モーリス×シャブリ)。根拠は「放談Oさんが『2020年生まれのモーリス×ディープインパクトは激アツ』と吠えていたのに、自分では1頭も指名できなかったモーリス×ディープインパクト」
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I
僕はドゥラエレーデ(牡・ドゥラメンテ×マルケッサ)を本命にしました。母はサトノダイヤモンドの半妹という血統馬。現役時代は未勝利で終わりましたが、繁殖としての期待は相当です。坂路でもCWでも抜群の動きを披露。伝説の新馬戦に相応しい注目の1頭です
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A
ドゥラメンテ×(母父)オルフェーヴルって狂気の塊だよね。調教なんか見ると、意外とあっさり『ムキになっちゃって距離もちませんでした』ってポカもありそう。まあ勝つんだったらやっぱり狂気染みた勝ち方を見てみたいな
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O
三白眼でどう見ても気性はキツいよな。キツい気性がどちらに転ぶのか
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I
他に注目馬はいますか?
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A
ノイアーターク(牡・ロードカナロア×クールドボーテ)は曾祖母がリッスンの全姉という良血馬。まだまだこれからの馬だと思うけど、負けた馬の中にもその後の活躍馬がたくさん出ているというなら、今年のそのポジションはこの馬に期待している
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I
ラストは函館。5Rは芝1200mの新馬戦です
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本命はニシノピウモッソ(牡・ネロ×ニシノアリオス)。父の父がヨハネスブルクだから初戦向き
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I
僕はメイショウギシオー(牡・ダイワメジャー×メイショウスズラン)を本命にしました。兄姉にダート短距離のオープン馬(メイショウアリソン)がいるスピード血統。前向きな気性でこの条件◎
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A
同じ。俺もメイショウギシオーを本命にした
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I
ところで先週Oさんが『アノ馬が衝撃のデビューを飾る』とかホザいてましたけど、どの馬のことだったんですか?
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O
日曜函館4Rのマカンマカン
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I
日曜函館4R…って3歳未勝利じゃないですか!!!
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O
函館ウッドで1000m65秒切りだぞ? どう考えてもオープン級。ただし、血統や調教のラップからすると短距離馬だから、1800mはビミョー
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I
……ビミョーなのは勝手ですけど、まさかの3歳馬とは読者からクレームが来ますよ!?
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A
そういう前フリがあった時点で、勘のいい読者なら『どうせまともな馬紹介しないだろ』って思いそうだけどね(苦笑)。まあこの件に関しては俺はノータッチだけど、せっかくだから皆さんマカンマカンを応援してあげてください
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放談A
『POGに求めているのは快楽だけ』と勝敗度外視でPOGを楽しむ重度のPOG中毒者。『放談A史上最強のラインナップ』(本人談)と豪語した昨期はミスタージーティー、アウェイキングの2頭がオープン入り。物足りなさは残るが、覚醒後は毎年複数のオープン馬を誕生させているのも事実。今期はマル外(持ち込み)3頭指名の一発狙ったラインナップだが、『全然問題なし。今年も普通に勝てる』とまた豪語。
社内POG指名馬
- パーティハーン
- スピントロニクス
- ヴィジョンメーカー
- ラッフルズドリーム
- マンオブノーブル
- チムニートップス
- ジャックオダモ
- アマキヒ
- Olive Groveの2022
- ヒス
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放談I
放談Aと共に“12月デビュー最強説”を未だに唱える時代錯誤の競馬人。昨期は『相思相愛の関係』(本人談)としている金子オーナーの所有馬を3頭指名したが、ドラ1インビジブルセルフの新馬勝ちだけと見事に不発。ホウオウプロサンゲが皐月賞に出走したものの、全体的には低調なシーズンだった。懲りない漢は今期も金子馬を3頭指名。が、真に期待するのはドラ1ファイアンクランツ。『これさえいれば大丈夫』と本人は絶対的な自信を持っているが…。
社内POG指名馬
- ファイアンクランツ
- スワーヴゴダイヴァ
- ネブラディスク
- エオアリイ
- ウィラコチャ
- ジークファラオ
- リアライズカミオン
- バズアップビート
- ダンタリオン
- レズルレクティオ
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放談O
昨期は開幕週デビューのバスターコールを1位指名したがその後サッパリ。また、8年ぶりとなる牝馬の指名を敢行するもデビュー前に競走能力を喪失。唯一の見せ場はソンシの奮闘だけというネタにしようにもネタにしづらい1年だった。多種多様な種牡馬や厩舎をチョイスした今年は心機一転、12年ぶりの重賞制覇を目指したい。
社内POG指名馬
- アルハイルフォート
- グローサートラウム
- キングノジョー
- マイネルジーニアス
- レベルスルール
- ブリックスラテ
- ダノンアンチュラス
- ビーオンザカバー
- エルムラント
- カフジダージリン
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放談T
菊花賞を4年で3勝、2週連続GI制覇など数々の偉業を達成した元祖・POG大魔王。昨期はドラ1ダノンエアズロックで10数年ぶりのダービーに出走。結果はともかく、とっても嬉しそうだったのが印象的だ。今期は言い訳ができないストレート指名を達成。ノーザンファーム生産馬が多いのはご愛嬌。また、あなたの笑顔を見たいから。
社内POG指名馬
- プリモシークエンス
- マジックサンズ
- レイニング
- ヴァルキリーバース
- ダノンミッション
- マジックローズ
- ラブリーリディア
- アドマイヤズーム
- アーバリアンジム
- レズルレクティオ
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放談X
趣味は仕事放棄とパワハラ。産まれた時から『だぜ!!』が口癖の日刊競馬の癒し系担当。昨期はドラ1フォルラニーニが鮮烈な新馬デビューを飾るもその後はサッパリ。加えてドラ2の登録抹消などもあり、普通に見せ場のない負け組となってしまった。今期はドラ1エリキングを抽選負けし、ハズレ1位がミッキーアイル産駒+マル外3頭という先行き不安なラインナップ。彼の凶暴化は止まらない。
社内POG指名馬
- エリキング
- ソロモン
- ガルダイア
- チェンジオブハート
- イリフィ
- テーオーエルビス
- ヘヴンウィンド
- マージャング
- ヴェシレンキ
- ハッコウイチウ
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放談Y
勝ち組要員として昨年からPOG放談に参戦。一昨年(リバティアイランド&ドゥラエレーデ指名)ほどの見せ場はなかったが、クイーンズウォークでメンバー唯一の重賞勝ちを決めるなど、しっかりと存在感は示した。『今年のテーマはキズナ産駒+新種牡馬』と豪語。その宣言どおりにキズナ産駒を3頭+新種牡馬を2頭指名。そして相思相愛の中内田厩舎からは3頭をピックアップ。今年も勝って魅せます。
社内POG指名馬
- ダノンフェアレディ
- ミッキージュエリー
- ヴァリディシームス
- マディソンガール
- ダノンセンチュリー
- ダノンブランニュー
- ビッキーファースト
- Dalakaniaの2022
- ホウオウレイヴン
- ダノンジョーカー